北陸建築文化賞

北陸建築文化賞の受賞業績ギャラリー

第32回(2021年度) 北陸建築文化賞受賞〔作品〕《from富山支所》

【 建 築 主 】藤井 和弥
【 設 計 者 】富山工業高校建築工学科 藤井 和弥
【 共同設計者 】富山大学芸術文化学部 横山 天心
【 構造設計者 】富山大学芸術文化学部 大氏 正嗣
【 施工業者 】正栄産業株式会社
【 造園デザイン・施工 】COUP

<選評>
空家や空地が目立ってきている住宅地に建つ若い家族のための住宅。町家型のシンプルな外観にも関わらず、多くの興味深い試みに溢れた野心的な住宅である。
作品名からもわかるように、住宅をつくることは単に建物をつくるのではなく、街並をつくることである。町家が解体された細長い空地のサーベイに基づき、あえて「街のヴォイド」として細長い空地を主屋の両側に残し、ロジニワやトロジドマとして、街と家、内部と外部をつなぎ・しきる空間として積極的に活用している。
内部も絶妙な断面計画とフレキシブルな開閉のデザイン、ロジニワとロジドマとのつながりにより、細長さを全く感じさせない開放的な空間と落ち着いたヒューマンスケールの空間が展開している。またシンプルな素材とディテールも空間に広がりを与えている。
このような住まいと街の中で、子供たちが育ち、ニワが時とともに変化し、そして街並みが成熟してくことを期待したい。(萩野紀一郎/富山大学)