子どもたちのための古民家再生
第19回（2008年度） 北陸建築文化賞受賞〔業績〕《from 新潟支所》
子どもたちのための古民家再生委員会
（代表 佐藤茂・会長 小幡和雄・技術顧問 平山育男）
＜選評＞
里山の朽ちる寸前の茅葺きの民家を子どものための自然学校として蘇らせ、その運営を行ってきたもの。一民家の再生ではあるが、2003年から2007年にかけて延べ1000人近くに及ぶボランティアの参加で萱刈りを行い、茅葺屋根の葺き替えや内部のカマドと風呂の修復を地域の人々の参加も得て行うとともに、子どもたちに自然や中山間地の暮らしを味わってもらうため、田植え、稲刈り、萱刈り、雪囲いなどの体験学習を継続し、宿泊体験により伝統民家とその生活に触れることができる場を作った。
この間、中越地震と中越沖地震の２度の災害により被害を受けたがボランティア活動により修復がなされ、地域の文化と建築との関わりについて子どもたちに経験させる活動を継続してきたことは高く評価された。
