栃尾表町住民と新潟大学建設学科学生との協働による手づくりのまちづくり
第19回(2008年度) 北陸建築文化賞受賞〔業績〕《from 新潟支所》
西村伸也・岩佐明彦・棒田恵(新潟大学)
菅沼幸(新潟県中央工業高校)・山田雅康(新潟工業高校)
大竹清(長岡市栃尾表町)
佐野豪(長岡市)
<選評>
中心市街地のまちづくりを住民と学生が協働で行ってきたもの。大学の演習科目の一環という枠組みの中で2003年に神社の神木を使った屋号看板の制作からスタートしたものが、長期にわたり継続し、2006年からは雪深い栃尾の冬季歩行空間である雁木を毎年一棟ずつ建設してきた。そのプロセスも住民と学生のチームが現況調査とデザインを行い、住民投票により選ばれた作品を建設するもので、手づくりという言葉に恥じない個性的な雁木によるまちづくりとなっている。
また、中越地震被害で解体された古民家の部材を活用することも行われ、学生が直接ものづくりの実践に参加していることから大きな教育効果をもたらしているとともに、大学の地域連携活動として実際のまちづくりや地域活性化に寄与していることが高く評価された。