長岡市子育ての駅「てくてく」+千秋が原南公園+信濃川桜づつみ遊歩道
第21回(2010年度) 北陸建築文化賞受賞〔作品〕《from新潟支所》
㈱長建設設計事務所
長岡造形大学
㈱グリーンシグマ
長鐵・池田千秋が原南公園施設建築特定共同企業体ほか
<選評>
湿雪が深く、子供たちが冬外で活動が制限される長岡に、建築・公園・土手を信濃川の自然の恵みと融和させて計画したものである。愛着のある3つの単純な形で構成された平面は場としての性格は異にしながら連続し、正三角形で構成されたトラス構造は豪雪地という厳しい自然環境の中で視覚的にも安心感をあたえる。公園に仕掛けられたたくさんの「えんえん」は遊び場とデザインが相まったアースワークで,さまざまなプログラムを実現する子供たちのステージである。建物のホリゾンタルな窓からは公園の様と子供たちの躍動が一望でき「中の動」と「外の動」が共鳴する。建物から伸びたクロソイド曲線を描く軸線は、公園を囲い込み土手の二本の遊歩道へとつながり、建物とランドスケープとの一体化を実現させる。子育支援施設としてだけでなく、地域のプライドとなり、やさしいく力のある予測不能な変化が期待できる作品である。