《福井》特集：2021年度日本建築学会北陸支部総会・大会（福井/web）■全体報告
AH! vol.76 - 2021/1《from 福井支所》
西本 雅人／福井大学工学部 講師
1. 日程と内容
2021年度日本建築学会北陸支部総会・大会は、2021年7月17日（土）と18日（日）の2日間、（一社）日本建築学会北陸支部の主催で福井支所が担当した。新型コロナウィルス感染症の拡大防止と関係者の健康・安全に配慮し、全ての行事をウェブ開催とした。内容は以下の通りである。
《1日目》2020年7 月17日（土）会場／web会場（Zoomにて開催）
13:30～14:20 通常総会
14:30～14:35 開会式 支部長挨拶
14:40～16:05 基調講演会『工夫の連続』
講師：元木大輔氏（DDAA/DDAA LAB代表）
16:15～17:00 北陸建築文化賞表彰式と発表
《2日目》2020年7 月18日（日）会場／web会場（Zoomにて開催）
9:00～12:30 研究発表会
12:30～13:30 学生による語り合いのシンポジオン
13:35～14:35 男女共同参画事業（福井）
14:40～15:00 若手優秀プレゼンテーション賞・閉会式
この他に、執行役員会及び支部役員会が17日（土）12:00～13:20、事業・研究合同委員会、若手プレゼンテーション評価員会が18日（日）12:30～13:30に、Zoomによりウェブ開催された。
2. 総会
出席者は36名（参加者30名、委任状6名）で、1,000名の北陸支部建築建築学会役員の1/30の28名以上であり、総会成立を確認した。
次に、福井支所長（野嶋先生）を司会、平山支部長を議長として総会が開催された。2020年度の事業、決算、会計監査の報告がなされた。続いて2021年度の事業計画案、収支予算案、議案一件が議決された。
3. 基調講演会
基調講演会として『工夫の連続』を演目に、元木大輔先生（DDAA/DDAA LAB代表）にご講演いただいた。講演会では「Designとは工夫であり、日常の身近にあり社会をよりよくできるもの」「築86年の日本家屋のリノベーションの波佐見焼陶磁器ブランドのマルヒロのオフィス「おうち」プロジェクト」、「トラックの荷台などに使われるラッシングベルトで締めるだけで固定されている家具」、「アルヴァ・アアルト設計のスツール60の100のアイディア・展覧会」など、ものづくりの視点からみた新しいデザインの考え方やプロジェクトについてお話しいただいた。
参加者は、５２名であった。講演後、限られた時間ではあったが質疑応答がなされた。
4. 北陸建築文化賞表彰式
北陸建築文化賞表彰式は、建築活動審査部会長（藪谷先生）による審査報告の後、平山支部長より表彰状の授与が行われた。その後、受賞した４件の代表者からそれぞれご挨拶をいただき、スライドによる業績や作品の説明をしていただいた。参加者は32名であった。
5. 研究発表会
今年から、ウェブ投稿が行われ、133件の投稿があった。Zoomミーティングより、材料・構造系：31件、環境系：28件、計画系：74件（うち、奨励研究１件）の発表が行われ、総計144名の参加者によって活発に議論が交わされた。
6． 学生による語り合いのシンポジオン
今年Zoomミーティングよりオンラインでシンポジオンを行った。各方面から応募を募り、４組の学生の団体の応募があった。大学関係者、設計事務所、大学生など34名が参加し、学生の活動について質問やアドバイスをもらった。学生間のつながりを希望する声や学生が自分の言葉で語ることのできる場だったとの感想がよせられた。
7. 若手優秀プレゼンテーション賞表彰式・閉会式
研究発表会と同時進行して若手優秀プレゼンテーション賞対象者の発表の審査が行われた。当日の事業・研究合同委員会において採点集計結果に基づき専攻を行い、材料・構造系から３名、環境系から５名、計画系から６名が選ばれた。表彰式では支部長から受賞者一人ずつに表彰状が授与された。閉会式では支部長の閉会宣言があり、無事に閉会した。
支部総会の様子（Zoom）
8. おわりに
今回の支部大会の開催にあたり、日本建築学会北陸支部の皆様から多大のご協力をいただき、ウェブ開催を無事に遂行することができました。特に、福井支所の皆さまには貴重な時間を使ってご尽力いただきました。なお、福井支所において全体計画を立案し、各担当責任者のもと運営しました。
総括 野嶋慎二
会計 菊地吉信
プログラム 菊地吉信
会場準備（ウェブ開催）
総会 野嶋慎二、菊地吉信
講演会 清水俊貴
北陸建築文化賞表彰式 五十嵐啓
研究発表会 西本雅人
男女共同参画事業 内山秀樹、菊地吉信
学生による語り合いのシンポジオン 粟原知子