福井市至民中学校
第19回(2008年度) 北陸建築文化賞受賞〔作品〕《from 福井支所》
有限会社 設計工房顕塾
株式会社 構造計画プラスワン
<選評>
教科センター方式を採用し、かつ学年の枠を越えた交流を目指し、異学年型クラスターを実現した中学校であり、教育改革を目指す市教委、使い手の生徒と教職員、そして地区PTAとの設計チームによるワークショップを通じて教育の理念を共有化し設計に具現化したもの。
融通無碍の空間に異学年クラスターを5教科に帰属させ校内に5つの小規模校を形成するという設計は直線の軸を廃し、楕円の中庭2つを囲むやわらかな曲線による8の字型の平面に纏められている。この自由で連続する平面を実現するため、方向性の無いボールボイドスラブを採用し、有限要素法により柱と梁が最小限にとどめられており、教育の理念と学校建築の新たな形を実現している。